■ADMIN■
ADMIN ID:
ADMIN PW:
■CATEGORIES■
■POWERED BY■
BLOGN(ぶろぐん)
BLOGNPLUS(ぶろぐん+)
■OTHER■

非情のライセンス 第2シリーズ #78
#130「兇悪の花粉」(1976年・S51・4月15日OA)

『以前お世話になった村越です! 会田さん、助けて下さい!』
村越といえばヤク中で死んだはずだが(ってそれは第1シリーズ#31「兇悪の報酬」)、この村越は7年前に傷害事件を起こし、当時所轄の刑事だった会田(天知茂)に捕らえられた男だ。切羽詰まった電話は居場所を聞く暇もなく途中で切れ、次に会ったときには、村越は霊安室で冷たくなっていた。そこに現れた妻・志保(篠ヒロコ)の空々しい嘆き方に、会田は疑問を覚える。

なにしろ志保は彼にとって忘れられない女性のひとり。村越逮捕の際、「人でなし!」と初めて自分を詰った相手だったからである。売れない夫を純粋に支えていたはずの志保は今では美容院を経営するやり手ウーマンに変貌しており、今度宮崎に支店を出すのだという。夫の保険金3000万を受け取り宮崎へ向かった彼女を、会田は追いかけた。

一方、村越を殺したのはヤクザの高橋勝(溝口舜亮)と判明。彼が宮崎へ逃亡したと知った橘警部(渡辺文雄)ら一課もまた宮崎入りした。奇しくも犯人と被害者の妻が同じ地へ――。そしてもうひとり、志保の美容院へ新作を卸すという化粧品会社の小室健二(佐原健二)が現れた。女癖が悪く、会社の金を使い込んでいる小室。やがて、高橋が轢死体で発見される。

夫のヘタレぶりに手を焼いた志保が小室の助言に従い、高橋に夫殺害を依頼、ところが指名手配された高橋が謝礼をせびりまくったせいで、またまた小室の指示を仰いだ彼女が轢き殺したのだ。だが、目撃者の証言などから志保の犯行であることが濃厚になり、一課が迫る。そこへ「彼女はずっと俺と一緒だった」と白々しくアリバイを主張する会田。彼は黒幕である小室を逮捕したいがために一芝居打ったのである。

誰かに操られてなんかいない、あくまで自分の意思で、自分のためにやったのだと言う志保だが、支店設立のための保険金を小室が自分の使い込みの穴埋めに使っていると会田に聞かされ動揺する。問い糾すと小室は志保を殺そうとし、その瞬間、張っていた会田や一課により現行犯で逮捕された。

「結局、私はいつも、誰かの思い通りに生きてきただけ。村越、小室、…そして、貴方
ようやく悟った志保は、会田にかつてと同じ言葉を投げつける。
――あなた、やっぱり、人でなしよ――(昭和ブルースは4番)

*風や虫などの力無しではどこへも飛んでゆけない「花粉」でしかなかった志保さんの悲哀。

*宮崎、そしてホテル・フェニックスといえば例のもこもこジャケット(#74「兇悪のフェニックス」参照)を連想してしまい戦慄を覚えたが、今回はあくまでいつもどおりトレンチでかっこよくキメてくれていて良かった。サファリパーク(ライオンとトラの合間)を車で移動するときのへんてこなBGMが気になった程度だ。

*特捜部の部屋、地下から元の場所へ戻ったようだ。

| http://www.amachi.info/blog/index.php?e=218 |
| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス2 | 10:42 PM | comments (x) | trackback (x) |
PAGE TOP ↑