■ADMIN■
ADMIN ID:
ADMIN PW:
■CATEGORIES■
■POWERED BY■
BLOGN(ぶろぐん)
BLOGNPLUS(ぶろぐん+)
■OTHER■

非情のライセンス 第2シリーズ #83
#135「兇悪の捜査」(1976年・S51・5月20日OA)

改造拳銃取引の容疑者を釈放してしまった矢部警視(山村聡)にどえらく激昂、あんたはそういう人間だったのかあ!とぼっかーんと殴った会田(天知茂)は、飛行機やタクシーを乗り継いでやっとたどり着くような僻地の街に左遷された。

そこは、四課(マル暴)課長・大谷警部(内田良平)と地元暴力団・畑中組が持ちつ持たれつの関係を保っている、西部劇に出てきそうな膿んだ街。これまた荒くれガンマンのような風貌の大谷から着任早々「ここでは俺の言うとおりにしろ!」と蹴りを入れられる会田だが、ぶつかるものには当たり返す主義(←本人談)の彼は上司もへったくれもなく蹴りを入れ返し、俺は俺のやり方で動くと宣戦布告した(その筋の人もびっくりの白ベルトは伊達ではない)。

そんな“生まれつき無鉄砲な性質”(って「坊ちゃん」か)の会田に、やはり大谷の所業を憂えていた同僚の村山刑事(東野孝彦←後の英心さん)だけは快く協力してくれるのだが、その彼が何者かに射殺されてしまった。改造拳銃作りを黙認、賄賂を受け取り放題の大谷が畑中(沢村宗之助)に殺させたのではと会田は疑うが、市民だけは巻き添えにしないという約束で見逃してやっているんだ、それはありえないと強く否定される。

ヤクザは虫けらだと忌み嫌いながら、市民の平穏を守るためだと畑中組との癒着を続ける大谷。会田は真意を探ろうと、警部お気に入りホステスの千鶴(賀川雪絵)を呼び出し、賄賂で受け取った金はすべて郊外の施設に寄付している、という大谷の別の一面を知った。

――良い男だが、住む世界が違う。
大谷もまた、どこか自分に似たものを持つ会田を認めていた。しかし、これまで築き上げた畑中組との均衡を崩そうとする彼を捨て置けず、組に抹殺を依頼。諸口(中田博久)と江原(草野大悟)がその任にあたるが、江原こそが冒頭で会田に追いかけられていた改造拳銃持ちの男で、村山を射殺した張本人だった。改造拳銃の取引ルートを追うためにわざわざ部長と共謀して左遷されてきた会田にとって、彼らとの接触は願ってもないシチュエーション。ふたりはあっさりノされて警察行きとなり、事件収束の知らせを聞いて矢も盾もたまらなくなって駆けつけた(←本人談)矢部さんは、殴られて3日は物を食えなかったとぼやきながらも可愛い部下(←誇張)に心からの礼を述べるのだった。

諸口と江原の口から、畑中が大谷警部の立会いの下で大口の拳銃取引をすると聞いた会田は現場へ駆けつけた。いきなりの警官隊、おまけに死んだと思った会田の出現で動揺する大谷を、組員の銃弾が襲う。激しい銃撃戦の後、街を牛耳っていたヤクザを道連れに無言で地面に伏した大谷を、会田は暗い眼で見送った(昭和ブルースは1番)

*分かり合えそうで合えなかったやさぐれ刑事たち。ラスト、自分の方へ倒れ掛かった大谷を本能的に(?)避けた会田に、2人の関係が集約されている気がした。

*無法地帯に来たせいか、仕草や言動がいつも以上にハードボイルドしている会田。久々にチュウも出た(しかも唇)。

*乱交パーティーを計画している話を会田に聞かれてまごつく社長さん役で、新東宝の先輩で大恩人(「新東宝秘話 泉田洋志の世界」参照)の泉田洋志さん。

| http://www.amachi.info/blog/index.php?e=213 |
| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス2 | 10:33 PM | comments (x) | trackback (x) |
PAGE TOP ↑