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非情のライセンス 第2シリーズ #89
#141「兇悪犯指名手配」(1976年・S51・7月1日OA)

落石に巻き込まれた囚人護送中のバス。人一倍兇悪な面相の黒崎鉄次(今井健二)は警官と囚人を皆殺しにした挙句に逃走した。彼の行き先は、ボス・赤根(近藤宏)のいる港町。自分の居ぬ間に情婦・さつき(峰洋子)を地元の黒幕・白石豪造(高木均)に与え、さつきを自殺に追いやった赤根たちに復讐をするためである。

さて、その港町では、アロハシャツ&格子柄スーツ(胸にはもちろん金鎖)のいかにもな男(=会田:天知茂)が、さつきの勤め先だったピンクショーに姿を見せていた。彼女によくしてもらったという悠子(川崎あかね)の部屋を借りた会田は、そこで黒崎の来るのを待つ。生死にかかわらず黒崎を捕獲せよ、が今回彼が受けた特別指令なのだ。

その夜、赤根組のチンピラが刺殺され、会田は黒崎がすでにこの町にいる事を知る。
血に飢えた一匹狼――奴のけものみちは、俺には判るような気がする――。
同じく一匹狼の会田の勘は、黒崎の潜伏場所を探り当てた。しかし、相手もまた彼の存在に気づき(さすが兇悪顔が酷似しているだけのことはある)、悠子の部屋で待ち伏せて殴り倒した。この“泉田健一”(会田の財布に入っていた偽名の名刺)が赤根に雇われた殺し屋だと思っている黒崎は、こいつはこっちで始末してやるざまあみろと赤根に最後通牒を突きつける。

当然そんな殺し屋のことは知らない赤根&白石サイドだが、彼らの側にもひとり、関東から来た怪しい男(松山英太郎)がいた。これはきっと、我々のシマを根こそぎ奪おうとする関東連合の差し金に違いない、そう勝手に解釈した彼等は男を捕える。

悠子と仲間の女たちのおかげで会田は難を逃れ、悠子に撃たれながらも白石邸に向かった黒崎を、ナイスタイミングで駆けつけた坂井(宮口二郎)と共に追いかける。坂井によると、内偵していた特捜の浮田刑事からの連絡が途絶えたのだという。「君はそのなんとかっていう刑事を救出しろ」 そう命じて(でもなぜか会田とずっと一緒に動いてる坂井さんと)屋敷に駆け込むと、既に黒崎は自分の復讐を遂げた後だった。女たちからろくでもない男だと怖がられ蔑まれていた黒崎は、会田の銃弾に倒れた後、愛しい女の名前を呼びながら笑みさえ浮かべて死んでいった。

無事に脱出できた浮田刑事(=松山さん)に特捜の掟(というよりオヤジ=矢部さんの手法)についてひとくさり先輩面して語ると、会田は港町を後にした(昭和ブルースは1番)

*会田(いつものスーツ以外)と黒崎(=今井さん)は結構キャラが被ってて思わず間違えそうになった。だから会田、途中から(ヤクザなのに)いつものストライプスーツにしたのか?(違)

*なぜか港町に綾さん(岸田今日子)が居合わせて(ムーミンパパ=高木さんを訪ねていたのでは無論なくて、友達がいたのだそう)会田とばったり。「偶然って、メロドラマだけじゃないのね」 なんだか最近、会田クンが愛しくて仕方がないらしい綾さんは、単独捜査中の彼が心配でたまらない様子だった。

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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス2 | 10:25 PM | comments (x) | trackback (x) |
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