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非情のライセンス 第2シリーズ #106
#158「黙秘」(1976年・S51・11月18日OA)

特捜部の取調室。ヘリコプターの模型をいじる堀刑事(財津一郎)の前で、小泉理沙(丘さとみ)は黙秘を続けていた。糸山金融の社長・糸山(加藤和夫)と共謀し、安価な壺に不釣り合いな保険をかけたあと、輸送ヘリを墜落させて多額の保険金をせしめた容疑がかかっている理沙。ヘリの操縦者の遺族に会わせて反応をみたりするが、「あれは事故でした」の一点張りでさすがの堀さんもお手上げ状態。

「ママに会わせて!」本庁の玄関で叫んでいた少年・マサルを見つけた会田(天知茂)は彼が理沙の息子と知り、彼女と対面させたほか、子供をダシに使うなんて…と苦い顔の堀を尻目に、「このおじさん見たことあるかい?」と糸山の写真を見せて理沙との関係を探ろうとする。

一方で堀は、理沙の高校時代の駆け落ち相手である元村一(清水幹生)の消息をたずね当てた。画家の夢が挫折した彼は糸山金融の社員になっていたが、理沙は知らなかったという。肺がんで余命いくばくもない元村に会いたいのなら保険金詐欺の真相を吐いてくれ、と長期戦で迫る堀だが、てっとりばやく理沙を元村の入院する病院まで連れて行った会田は、意識が混濁している元村の前で「お前たち3人が共謀したんだな、そうだな!?」と自白を強要。罪を暴くためには子供でも病人でも利用するのかと非難する堀に「人間には、手錠をかけて裁きの場に引きずり出さなければ、自分の犯した罪に気がつかん奴もいるんだ!」と言い放つのだった。

しかし理沙は余計に態度を硬化させ、事情を知るヘリの整備工をも事故死させた糸山は海外に飛ぼうとしており、タイムリミットは5時間。万事休すかと思われたとき、会田は「あとひとつだけ方法がある…」と呟いた。その最後の手段とは、マサルの誘拐をでっちあげること。息子が誘拐されたと聞いた理沙は激しく動揺、そこを突いて、堀はなんとかヘリ事故の真相を白状させた。糸山金融で借金の取り立てをしていた落ちぶれた元村をもういちど立ち直らせるために金が必要だったという理沙だが、最後まで元村の関与を否定し続ける。なぜならマサルは元村の子供だったからだ。語り終えた理沙の元に、会田が保護していた息子が戻ってきた。その直後に元村の死を知らされ、彼女は泣き崩れた。

「会田さん、わしゃぁ、こんな落としはもう二度と…」
焼き鳥を焼きながら苦いビールを呷る堀を前に、会田もまた酒の苦さを噛みしめていた(昭和ブルースは1番)

*捜査令状なしにヤーさん事務所をぶっつぶすとか、娘を殺そうとした兇悪なオカンを射殺するとかならまだ許せるとしても、正直それはアカンやろとツッコんでしまった今回の作戦。状況証拠じゃないから、そこまでして自白させても意味がないのではなかろうか…というより、子供を誘拐して母親を脅しましたという時点でアウトだ。矢部さんも笑ってる場合じゃないよ!(「そげんことは彼女に聞け!」なんて堀さんの長崎弁がうつってる場合でもないよ矢部さん!)

*財津さんのイレギュラーな動きをみてると、いい人なのになんだか会田より兇悪そうで怖かったりもする(やはり#3の印象が強いのか)

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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス2 | 10:22 PM | comments (x) | trackback (x) |
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