第3シリーズ開始を機にリリースされた1枚。実はドラマEDには、手馴れたというより力が抜けすぎの感もある新録版が使用されているのだが、こちらは幸か不幸か、73年にリリースされた1枚目の同名EPと(ジャケット以外は)同じ仕様である。
大正琴発明者・森田五郎(名古屋出身)の人生を描いた小橋博史原作「花の大正琴」を舞台化した際にリリースされた5作目LPからのシングルカット。A面はスローな演歌、B面もバラード系(モノローグ付き)。LP自体は力作だが、この2曲だけでは舞台の雰囲気が伝わりにくいうえ、本人が登場しないジャケットが地味さを助長、EPの中でもっとも控えめな印象の1枚であることは否めない。
1971年にリリースされた「名古屋ブルース」(神戸一郎)のカバー曲(歌詞は少し異なる模様)。その後も様々な人に歌われているらしい。ブルースというよりワルツに近い。なお、よく見ると「PLAYBOY」の文字がちりばめられているネクタイは美女シリーズでもさりげなくお目にかかることができる。このあたりからジャケット題字が本人の筆。
A面は1981年の舞台「花の夫婦傘」(共演は中村玉緒さん)の主題歌で明るい演歌。イナセな香具師っぽい歌い方が特徴で、夫婦で踊れる振付までついている。B面はA面同様「奥飛騨慕情」の竜さんの作曲で、お色気満点のムード歌謡。
作曲デビューを果たしたシングル。A面は艶っぽいが素朴な歌声の池波さんをリードして、パトロン風のこなれた雰囲気を醸し出している演歌。B面は妖艶な曲で、あの「狼男とサムライ」のED(ただし異国の完全版のみ)に採用されている。ちなみにこのEP、歌っている相手は誰?という懸賞シングルも発売されている(商品は特製フルーツライトだそうで)
ここからは曲提供編。「妖しい傷あとの美女」『日傘の女』などで絡みのある“本番女優”親王塚さん、演技は正直微妙だが歌唱力はたいしたもので、A面は軽やかに、B面はより艶っぽく、可愛さと気品がうまくマッチした声できっちり歌い上げている。
親王塚さんへの曲提供第2弾(タイトル書も)。シンプルな歌詞とキャッチーなメロディーが癖になるA面、女の繰言を可愛く綴ったB面、どちらも親王塚さんの透明感あふれる歌声を生かしての器用な曲作りを披露してくれている。