A面は代表的主演ドラマ「非情のライセンス」ED曲。4年前にヒットしたブルーベル・シンガーズの若者向けフォーク・ソングのカバーだという事実が霞むほど、見事に“会田刑事”としての哀愁を込めて歌い切った最大のヒット作である(というよりこの曲しか持ち歌がないと思っている人もいるのではないだろうか←かつての私)。B面はOPテーマのロングバージョン。各シリーズ毎にジャケットやB面を変えてリリースされているが、A面はすべて同じ音源のようだ。
「非情のライセンス」第2シリーズを機にリリースされた1枚。A面は以前と同じ音源だが、B面は行きずりの男と女の愛がモノローグ付きで語られる、ドラマのワンシーンのようなしみじみした味が感じられる1曲だ(非ライの「挿入歌」とあるが、どこで使われていたのかは不明。情報求む!)。
A面は「非情のライセンス」第2シリーズ#52〜#63までOPに流れた、メイン・テーマに歌詞がついたもの。ドラマに合った実に非情でニヒルな歌詞だが、少しばかり歌い辛そうなところにハラハラしてしまい、迫力という面でのツカミは微妙である。B面は新東宝時代の同期生・高島さんとのコラボ。必要以上に色っぽいビブラートで迫ってくれる。
「贈る言葉」以前の海援隊(武田さん)の曲を主にカバーしたセカンド・アルバムからのシングル・カット。ニューミュージックもなかなかサマになっている。B面での珍しくパーッと明るい“酔いどれ”ぶりは、本人がまったくの下戸であることを考えるとたいへん微笑ましい。
A面は主演ドラマ「野望」のED曲。演歌である。ワルツである。ノッている。B面は本編にこれでもかと流れるインストゥルメンタルのテーマ曲。伊部さんの哀愁メロディが堪能できる。思わずジャケ買いしたくなる(実際してしまった)スチール写真がてんこもりなジャケットもポイント高し。
切ない系ニューミュージックの2曲。柔らかなメロディと“淋しいグラス・吸いかけの煙草・お前の顔・・・今夜もひとり・・・”という中間のモノローグが印象的なA面、君が泣いてしまうからさよならなんて云わないさ、と別れの朝を前にして優しくも哀しい言葉を紡ぐB面、どちらも静かに語りかけてくるような歌声が胸を打つ。
A面は簡潔な歌詞&モノローグに哀愁のメロディが付いたスタンダードな演歌。B面は耐えてる背中を持つ男が飲む酒のグラスの底には人生が詰まっている、という内容のこれまた演歌。翌年リリースされた30周年記念LPでは「グラスの底」というタイトルに変更された。
A面は痛快主演時代劇「江戸の牙」のED曲。大量殺戮(!)の後で爽やかに散歩に出かける剣さん(主人公)のED映像にぴったりの明るめの演歌である。B面は淋しがりやの女を慰める、恐らく自分も淋しがりやな男の心情を綴ったライトな演歌。このシングルでしか聞けないレア曲でもある。
「江戸の牙」最終話のラストにたった1度流れたきりのA面は、ファースト・アルバムに収録されていたもののセルフカバー。5年という歳月の重さ(といいたいところだが、むしろ力みが抜けたことによる軽さ)と渋さが加わっていて味わい深い。 B面は女性コーラスが入った後期の戦闘テーマ曲。ジャケット表紙はもとより裏面がこれまたカッコいいので、剣さんファンは必携だ。