茶の間のVIP '79
自称“万年青年”
天知茂

クールでニヒルな男を演じては天下一品。
「いまさらマイホームのパパ役をやってもサマにならないし、ボク以外に出来る人はいっぱいいるでしょ」
頭のてっぺんからタバコを持つ手の先まで、一分のスキも無し。
「役者は夢を売らなくては。何歳になっても独身でクールな男を演じ続けたいですなあ」
いまは「雲霧仁左衛門」（フジ系）の盗賊の親分。
「女性ファンをも引きつけるため、色気もある男で勝負しています」
酒は飲まず、趣味も持たない。
「不器用なんですなあ、きっと。家のこともすべて女房まかせで、先立たれたら右も左もわからないよ。ハッハッハ」
芸能生活三十年。仕事一本で押し通した男のテレ笑い。
四十八歳。大学生と高校生の二人の父親。「一度でいいから、百恵ちゃんや淳子ちゃんたちと大ラブロマンスをやりたいなあ」が念願とか。

＊雲霧の多摩川ロケで暑い最中に黒装束・頭巾までかぶれと言われて苦笑いしている写真と、自宅でコーヒー飲みながら適齢期の娘さんをほにゃっと眺めてる写真つき。

＊百恵ちゃんとはラブロマンスできなかったが、ほぼ同年代の樋口可南子さんとは後年がっつりラブロマンスしていたチャレンジャーの天っちゃんである。

（2009年11月2日）