回 |
放送年月日 |
タイトル |
出演 |
その他出演 |
あらすじ(朝日・読売新聞引用) |
1 |
1966.9.6 |
妾(てかけ)の子 |
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小林芳宏、朝海千景、岩田直二、若宮忠三郎、山田吾一、笠置シヅ子 |
【商人修業を始めた秀太郎】花登筐原作「すててこ大将」のテレビ・ドラマ化で、13回放送する。物語は大阪船場の呉服問屋を舞台に、めかけの子・秀太郎(小林芳宏)が周囲の冷たい仕打ちに耐えながら生き、ステテコを工夫してついに成功するまでを追っていく。第1回目のきょうは、秀吉(山茶花究)のめかけの子として生まれた秀太郎が、父の死後、その遺言によって本家に引き取られ、めかけの子とさげすまれながら、商人としての修業をはじめる。 |
2 |
1966.9.13 |
丁稚 |
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小林芳宏、朝海千景、小倉康子 |
【丁稚の辛さに家に帰ったが】秀太郎(小林芳宏)は父親の遺言で成田屋に引き取られたが、女主人のおうさ(小倉康子)は彼を財産泥棒呼ばわりして、追い出しにかかる。丁稚扱いされる秀太郎はしかし、1人前の商人になるまでは家に帰って来るなといった母のお絹(朝海千景)の言葉を胸に、つらさを耐え忍ぶ。そんなある日、おうさのひとり息子の安造(後藤紅司)に“てかけの子、財産ドロボー”とののしられ、悲しさのあまり母親に会いに行くが、お絹は戸を閉ざして彼を家の中に入れてくれなかった…。脚本・梅林貴久生 |
3 |
1966.9.20 |
後家の火 |
○ |
小林芳宏、朝海千景、小倉康子、山田吾一 |
【秀太郎に代わって仕返しする音松】罪もない秀太郎(小林芳宏)を、おうさ(小倉康子)はあいかわらずいじめ続けた。しかも、おうさは一方では浪費をやめず、年がいもなく色に狂うというふうだった。相手は小番頭の留吉(柴田昭彦)だったが、この留吉には将来を約束した女中・お峰(園佳也子)がいた。この3人の関係を知った音松(山田吾一)は、秀太郎のかたきをとろうと留吉とお峰の密会をおうさに見せつけた。/年がいもなく小番頭にうつつをぬかし、人前で恥をかいた成田屋の後家、おうさは、罪もない秀太郎に激しい憎しみをぶっつけ、雪の深夜、堺まで集会に行かせる。秀太郎は、その途中で毎夜夢の中で語り続けた母に再会した…。 |
4 |
1966.9.27 |
いとはん |
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平井昌一、小倉康子、高橋蓮 |
長女の糸子にもちあがった縁談が破れたのは自分のせいだと思った秀太郎は先方にかけあう。/成田屋の長女、糸子(高橋蓮)と薬問屋の一人息子との間に縁談が持ち上がり、おうさ(小倉康子)は有頂天になるが、先方から「成田屋には不都合な人間がいる」と断ってきた。糸子はショックのあまり自殺をはかる。おうさは、めかけの子、秀太郎(平井昌一)が原因だと逆上した…。 |
5 |
1966.10.4 |
馬鹿旦那 |
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平井昌一、山田吾一、朝海千景、小倉康子、若宮忠三郎 |
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6 |
1966.10.11 |
どたんば |
○ |
平井昌一、岩田直二、山田吾一、朝海千景、小倉康子、若宮忠三郎、柴田美保子 |
【再建もむなしい成田屋】成田屋再建に秀太郎(小林芳宏)が奔走するが、バカ息子(小林勝彦)の女狂いで店は斜陽に…。 |
7 |
1966.10.18 |
色模様 |
○ |
平井昌一、曽我町子 |
【徐々に実る秀太郎の努力】成田屋の主人となった秀太郎(平井昌一)の前には幾多の困難が待っていた。借財を返済すること、そして新しい時代にあった商法を考えねばならない。秀太郎の努力が徐々に芽を出してきたが、これをみておもしろくないのがおうさ(小倉康子)だった。 |
8 |
1966.10.25 |
すててこ発売 |
○ |
平井昌一、曽我町子 |
養子縁組をうまく切り抜けた秀太郎は、ある日、不況をステテコの発明でしのごうと思いつく。/【新しい下着すててこ誕生】第一次世界大戦が終わると空前の不景気が訪れ、成田屋も例外でなく店は危機にひんしていた。ある日、秀太郎(平井昌一)は作造(天知茂)がモモヒキのひざから下を切ってはいているのを見て思わず手をうった。かくして便利で新しい下着すててこが誕生した。 |
9 |
1966.11.1 |
沢正の鐘 |
○ |
平井昌一、大友柳太朗 |
【沢正の楽屋に日参する商人】ステテコ売り出しに店ののれんをかけた大阪商人と、新国劇の生みの親、俳優・沢田正二郎の心のふれあいをえがく。/成田屋の秀太郎(平井昌一)は新案のステテコ販売に総力をあげたが、新しいものぎらいの大阪人は見向きもしない。当時、爆発的な人気の新国劇の座長、沢田(大友柳太朗)に舞台でこのステテコをはいてもらったら―と、秀太郎は必死になって楽屋に日参する。/ステテコは一向売れなかった。爆発的人気のある新国劇の沢田に舞台ではいてもらったら、という作造(天知茂)の提案で、秀太郎は沢正のもとに日参した。そして店のため懸命に生きる秀太郎の誠実と気迫にほだされて沢正はステテコをはくことを約束した。 |
10 |
1966.11.8 |
花と山師 |
○ |
平井昌一、山田吾一 |
秀太郎は家出している兄や姉が心配だ。だが兄の安造(小林勝彦)は、悪い男に成田屋横領を扇動される。/秀太郎の捨て身の宣伝法が成功して、すててこは爆発的な売れ行きをみせ店も活気づいてきた。そして秀太郎は成田屋ののれんをつぐのは正妻の子、兄の安造だとして、家出している兄と姉、糸子に家に帰ってもらおうとする…。 |
11 |
1966.11.15 |
無情の雨 |
○ |
平井昌一、佐々木孝丸 |
【成田屋ふたたび危機と直面】今回は、すててこ発売で立ち直った大阪船場の老舗成田屋が、山師の策謀で再び危機を迎える物語。/成田屋の若主人、安造は人のよいところをつけこまれ、幽霊会社社長に祭り上げられたうえ、成田屋の不動産権利証と借用証を悪徳弁護士の船田(佐々木孝丸)に手渡してしまった。そのため成田屋は船田に大金をゆすりとられ、たちまち経営は行き詰まった。店をとりしきる秀太郎は、とりあえず成田屋を売り払い、天神橋の方へ新しく店を構えることにした。/幽霊会社の社長に祭り上げられ、満洲へ向かう安造。彼のバカ正直につけこむ山師―すててこで立ち直った成田屋はまたも危機に立った。しかし秀太郎はくじけなかった。船場の店を売り、天神橋へ工場つきの住宅を建てる決心をした。 |
12 |
1966.11.22 |
どんでん |
○ |
平井昌一、鶴見丈二 |
大資本の圧力でステテコの特許を失った秀太郎は、新しいアイデアで見事どんでん返し…。/【ちぢみのステテコで…】大資本をもつ下着専門会社の策略で成田屋は危機にさらされたが、ちぢみのステテコで切り抜けた。 |
13 |
1966.11.29 |
らくだのヒント |
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平井昌一、小林勝彦、エリック、倉康子、若原雅夫、柴田美保子 |
秀太郎は安造にだまされひどい目にうあう。だがそのおかげでラクダの下着のヒントをつかむ。 |
14 |
1966.12.6 |
横暴大尉 |
○ |
平井昌一、永井秀明、小倉康子、鶴見丈二、若原雅夫、柴田美保子、山田吾一 |
成田屋の業績があがらないので秀太郎はさらしで軍人の下着を作って商売しようと思いつく。/【新製品の販路もピンチ】秀太郎(平井昌一)が考案した新製品の販路も八方塞がり。軍隊との取引にも難問題が。 |
15 |
1966.12.13 |
みれん橋 |
○ |
平井昌一、永井秀明、山田吾一、若原雅夫、鶴見丈二 |
【秀太郎に救いの手が…】隊内に留置された秀太郎は三島(若原雅夫)や商売かたき金岡らの手で助けられたが… |
16 |
1966.12.20 |
かえり咲き |
○ |
平井昌一、小倉康子、沢村宗之助、朝海千景、柴田美保子、山田吾一、高橋譲 |
秀太郎は病床のおうさのために売り渡した船場の家を買い戻すため、いろいろチエをめぐらす。/病床のおうさ(小倉康子)の願いで船場にあった成田屋の店の買収に奔走する秀太郎を中心に。 |
17 |
1966.12.27 |
こと納め雪 |
○ |
平井昌一、小倉康子、朝海千景、小林勝彦、柴田美保子、山田吾一、高橋譲 |
成田屋再興を果たした秀太郎は結婚話が多いので意地悪く集団見合いをした。花嫁候補が二十人。/最終回。成田屋を会社に昇格させ、安造を会長に迎えた秀太郎に初めて母(朝海)子水入らずの暮らしが…。/【ついに船場商人に】逆境から身を立て、ひたすらお家大事と働きぬいた成田屋秀太郎も、ついに成功者として船場商人のひとりとなった。きょうの最終回は、秀太郎の縁談にまつわるほほえましい周囲の善意と、秀太郎、お絹母子のしみじみとした愛情の交流を描いて幕をとじる。 |